不動産売却とは
個人や法人が所有している居住用・投資用・事業用などの不動産を売却することを指します。不動産売却は、広告実施や契約手続き等、所有者が自ら行うことも可能ですが、専門知識を要する場面も多く、すべてを自分自身でこなすのはかなり大変な作業になります。また契約や引渡し手続きの複雑さから、専門家が介入しなかった場合はトラブル発生の可能性も高まり、その解決には相当な労力を要します。
ですので、実際には不動産売却時にはプロである不動産仲介会社へ依頼し、広告・集客~買主様との調整、契約手続き等の段取りを担ってもらうケースがほとんどです。
不動産売却の流れ
不動産売却を行う際の大きな流れは以下の通りです。
売主様のご事情やスケジュールによってその売却方法は変わってきます。所有不動産の相場や住宅ローンが残っているか否か、売却にかかる費用はいくらぐらいかなど、売主様によって状況は様々です。不動産の売却を検討するにあたって、まずは不動産会社に相談しましょう。ぜひ専門家によるアドバイスを参考にしてください。
不動産の売却は、ご所有の不動産がいくらで売れるか資産価値を把握することから始まります。既に売却が決まっている方はもちろん、売却を検討中の方も、まずは査定をしてみましょう。査定時にはご所有の不動産の状態や権利関係の確認などさまざまな角度から調査を行い、周辺の成約事例・売出事例、市場の動向やエリア特性などを考慮して査定価格を算出します。
査定価格などの説明を受け、周辺の取引事例や公示価格・路線価などの公的データ、売主様のご要望を加味したうえで売出価格を決め、さらに売却活動の内容についても確認します。十分に納得したうえで、媒介契約を締結します。
媒介契約が済むと、いよいよ売却活動の開始です。不動産を売却するということは、いつもの住まいが購入検討者に買っていただく「商品」になるということです。商品の魅力を引き出し、効率的な売却を行うための準備が必要です。また、売却活動が始まると、週末を中心に購入検討者が内見に来るようになります。その時にバタバタしなくていいように、事前に準備をしておきましょう。
ネットへの掲載や紙媒体での情報発信、オープンハウスなどさまざまな売却活動を通して購入希望者を探します。お問い合わせをいただいた方に、実際の物件を見学してもらいます。
購入希望者から「購入申込書」を受領し、価格や引渡し等の条件について調整を行います。売主様、買主様間で合意に至ったら、売買契約を交わします。契約にあたって必要な書類等がありますので、流れを理解して予め準備をしておきましょう。
既存ローンの完済手続きや抵当権を抹消するお手続き、残代金の受領日までに公共料金の清算や引越しなどを済ませ、買主様に引渡せる状態にする必要があります。
契約時に定めた内容で物件の引渡しを行います。物件の状況を改めて確認しましょう。残代金の受領と同時に物件(鍵)の引渡しを行い、売却手続きが完了します。
まとめ
いかがでしたでしょうか。まずは、売主様の状況にあわせて計画を立てることが必要です。専門家に売却相談をするところからスタートしましょう。